麒麟の翼

最終更新日時:2014-03-10 00:00:00
東野圭吾



加賀恭一郎シリーズ。
前作にあたる新参者に続いて日本橋署での話なので、先に新参者を読むのがおすすめです(^_^;
胸を刺された男性が日本橋の麒麟像に寄り添うように死亡。
刺された現場からは死亡現場までは若干離れており、刺された男性は瀕死の状態でそこまで移動した理由とは。。。


感想


人は死に臨んで何を思うのか、、、といったテーマを見事に書ききっていると思います。
ミステリーとしては率直に言って平凡極まりないですが、小説としては素晴らしい。
細かい点で突っ込みたい箇所はいくつかありますが、概ねバラバラであったパーツが一つにまとまり、最後は考えられる中ではハッピーエンドとなり非常に清々しい読後感でした。
現実的に考えるといろいろ無理な感じもしますが、細かいことを考えなければ、最後は感動的で大変良かったと思います。

***以降ネタバレあり***

この作品については感想を書こうとすると激しくネタバレになりますね(^_^;
普段素っ気ないような父親ですが、子への愛情はかくも大きなものなのか!とホントに感動しました。
ブログの名前が麒麟像で、たまたまその近くで加害者と会ってしまう、、、さらに、最初容疑者だった男が、たまたま財布を盗んでしまい、さらに逃走して車に轢かれる、、、なんて偶然はそうそう起きないと思いますが、それらが全てあり得ると考えれば、全ての辻褄が合い、納得の結末ですね。
父親の意志を汲んで、吉永のもとへ向かう、、、というラストは本当に感動的です。
強いて残念な点を言えば、、、殺害犯の杉野の動機が微妙。
こんなことくらいで刺したりするか!?
※東野圭吾にはありがちなパターンかも(^_^;
悠人の妹がおかしくなったところまでは描写があったが、その後特に出てこないので浮かばれない感じ、、というくらいでしょうか。
その他、工場長やら労災隠し的なこととかも放置で終わっていますが、殺害された青柳武彦の素晴らしさが際だっているので、あまり気になりませんでした(^_^;

ちなみに、動機が微妙なことに加えて、最初から当て馬的な容疑者が出てきたりしてどんでん返しが見え見えなので、ミステリー的にはあまり見るべきところは無いと思いますw


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