Postfix:プロバイダのOP25B対策

最終更新日時:2012-03-06 16:58:38
Postfix

概要


プロバイダでOP25B(Outbound Port 25 Blocking)対応をしていると、自宅サーバでメールサーバを稼働させても、デフォルトの状態では外にメールが送信することが出来ません。
これは、25 番ポートの通信がプロバイダ内で弾かれてしまうためです。
従って、25 番以外のポートを使用して smtp 通信を行うよう設定するか、もしくはプロバイダで指定されている中継用の smtp サーバを中継するよう設定する必要があります。


プロバイダの中継サーバを使用する


プロバイダで OP25B 対応用として中継サーバが用意されていることがあります。
※au など

この場合には、外部へ送信する全てのメールをこの中継サーバに送信するよう設定すれば、外部へ送信することが可能となります。
以下、設定方法です。

まず、main.cf に以下のように設定をします。
relay.xxx.xxx.xxx がプロバイダで指定されている中継サーバとします。

 relayhost = [relay.xxx.xxx.xxx]


これで全てのメールが relay.xxx.xxx.xxx 経由で送信されるようになります。
なお、ポート番号を指定する必要がある場合には、以下のように記述します。

 relayhost = [relay.xxx.xxx.xxx]:587


さらに、au などでは認証として SMTP Auth が使われているので、以下の設定も必要となります。

 smtp_sasl_auth_enable = yes
 smtp_sasl_password_maps = hash:/etc/postfix/isp_auth
 smtp_sasl_security_options = noanonymous


isp_auth ファイルには以下のように、認証情報を設定します。

 [relay.xxx.xxx.xxx] user_id:password


postmap を実行します。

 # postmap isp_auth


最後に Postfix に設定ファイルを再読み込みさせます。

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