LVM

最終更新日時:2012-12-07 17:16:26
Linux系

概要


LVM (Logical Volume Manager) を使用すると、複数の HDD やパーティションにまたがった領域(物理ボリューム)を一つの論理的なディスク(ボリュームグループ)として扱うことができます。
このボリュームグループから論理ボリュームを切り出し、この論理ボリュームがいわゆる OS のファイルシステム上のパーティションとして使用できるものとなります。

ただ、そのような用途で使用することは個人的にはほとんど無いのですが、最近の Linux 系の OS では LVM がデフォルト設定であることが多々あるので、ここでは簡単な操作を紹介しておきます。


LVM関連表示方法


物理ボリューム表示

 # pvscan
  PV /dev/sda1 VG VolGroup00 lvm2 [1.81 TB / 1.77 TB free]
  Total: 1 [1.81 TB] / in use: 1 [1.81 TB] / in no VG: 0 [0 ]


ボリュームグループ表示

 # vgscan
  Reading all physical volumes. This may take a while...
  Found volume group "VolGroup00" using metadata type lvm2


 # vgs
  VG #PV #LV #SN Attr VSize VFree
  VolGroup00 1 2 0 wz--n- 1.81T 1,66T


論理ボリューム表示

 # lvdisplay
 ...
  LV Name                /dev/VolGroup00/LogVol06
  VG Name                VolGroup00
  LV UUID                Jv9LqB-2pp0-SPeN-T6pw-s9D2-JSxf-eAarYp
  LV Write Access        read/write
  LV Status              available
  # open                 1
  LV Size                1.77 TiB
  Current LE             58000
  Segments               1
  Allocation             inherit
  Read ahead sectors     auto
  - currently set to     256
  Block device           253:6


 # lvs
  LV       VG         Attr   LSize  Origin Snap%  Move Log Copy%  Convert
  LogVol00 VolGroup00 -wi-ao  4.00g
  LogVol01 VolGroup00 -wi-ao 17.69g
  LogVol02 VolGroup00 -wi-ao  6.00g
  LogVol03 VolGroup00 -wi-ao  3.00g
  LogVol04 VolGroup00 -wi-ao  8.00g
  LogVol05 VolGroup00 -wi-ao  4.00g
  LogVol06 VolGroup00 -wi-ao  1.77t



論理ボリューム作成


論理ボリュームの作成は、lvcreate コマンドで行います。
-L はサイズ、-n は論理ボリューム名となります。

 # lvcreate -L 1.77G -n LogVol06 VolGroup00


論理ボリュームは Linux 上では通常のディスクデバイスとして使用できるので、以下のようにしてファイルシステムを作成し、あとは通常通り mount 等して使用できます。

 # mkfs.ext4 /dev/VolGroup00/LogVol06


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