借金取りの王子
読書の秋
君たちに明日はないの続編です。
君たちに明日はないを読んでいない方は、是非読んでから(^_^;
前作同様、リストラ斡旋会社の社員「真介」が主人公の短編集です。
相変わらずターゲットとなる企業のモデル企業が分かりやすいのですが、大丈夫なのでしょうか(笑)
以下の短編からなります。
・二億円の女
・女難の相
・借金取りの王子
・山里の娘
・人にやさしく
感想
相変わらず軽快な読みやすい文章なので、一気に読破できます(^_^;
気軽に読める作品ですね。
二億円の女
なかなかリアルな話です(^_^;
仕事が出来ない人間ほど会社に残るし、出来る人間ほど辞めてしまう。
この話では、この差をリアルに伝えているな~という感じがします。
ホント、こういう人達っているよね~(^_^;
個人的には、両方の気持ちがよく分かる(/_\*)
女難の相
生命保険会社って、確かに女の園のような気がする(^_^;
そんなところにいたら女難の相になってしまうかもね。。。
しかし、天才プログラマーのような類が出てきてしまうと、やや興醒め。
私がIT系の人間だからかも知れないけど、これはちょっと現実離れしてますな。
借金取りの王子
奥さんが格好良すぎるwww
こんな奥さんいたら惚れますぞw
しかし、消費者金融ってこんなに過酷なのか??
リストラ話としてはともかく、夫婦の話としては楽しめる内容でした。
山里の娘
なんてことない話だけど、いい話だな~という感じ。
結局最終的に何も解決していないし、今後不幸なことになりそうな気もするけど(^_^;
ただ、陽子と社長の話の下りは今後の伏線なんだと思うけど、蛇足極まりない。
他のいわゆる大企業のリストラと違って内容的に薄いので、こんなエピソードも交えたのかもしれないけど、ちょっと不自然な感じは否めませんな。
人にやさしく
リストラだけでなく、人材派遣/紹介業もやっていく、、、というお話。
と思ったら、いきなり内輪で紹介とはね(^_^;
ちょっと都合が良すぎるし、リストラ話と比べて切れ味が鈍いですな~
他のリストラ話と違って、その人達の生き様といったものがあまり描かれていないし、正直ちょっといまいちな作品ですな。