IPv6
概要
現在主流のIPv4は、2 の 32乗(= 約42億)個の IP を割り当てることが可能でしたが、今や枯渇しようとしています。
そこで、2 の 128 乗(= 約340澗)個まで使えるようにした規格が、IPv6 です。
ちなみに、澗は兆の1兆倍の1兆倍、10 の 36 乗を指す単位だそうです(^_^;
Webブラウザの URL 等で入力する場合などで IPv6 で指定したい時いは、例えば::1ならば[::1]のように半角の角括弧でくくると指定できるようです。
2013年11月現在ですが、IPv6 対応はまだまだプロバイダでも対応状況や方式もマチマチのようですが、大きなサイト(Googleとか)ではなにげに対応されるようになってきたようです。
ちなみに、私の自宅環境では、プロバイダ自体は、2014年1~4月に IPv6 対応されるようです。
ただ、IPv6 対応すると、送れていたメールが送れなくなったり(逆引きの問題?)、見れていた Web が見れなくなったりする、、といったことが起きるようですので、サーバ環境では IPv6 対応は慎重に進めた方が良いかも知れません。
クライアント環境では、Windows であれば Vista 以上は何も考えなくても IPv6 が有効なら繋げてくれるようです。
Linux 系も昔から対応しています。
自分の環境が IPv6 で接続しているかどうかは、以下のサイトを参照することで判断出来ます。
http://test-ipv6.com/
IPv6 を無効にする
Linux 系では、デフォルトで IPv6 も対応していますが、IPv6 が使えない環境では、IPv6 の設定があることで、若干ですがパフォーマンスが低下します。
これは、通信を行う際に、まず IPv6 で行い、ダメなら IPv4 で行う、、、といったロジックのためです。
従って、IPv6 の設定を削除することで、若干ですが性能が向上します。
設定方法
ifconfig で inet6 addr と表示されている箇所が IPv6 の現在の設定値となります。
inet6 addr: fe80::216:e6ff:fe8f:2ac7/64 Scope:Link
IPv6 を無効にするには、 /etc/modprobe.conf の先頭に以下の行を追加します。
alias net-pf-10 off
さらに、/etc/sysconfig/network に以下を記述します。
NETWORKING_IPV6=no
reboot すると、前述の IPv6 の設定値が消えます。