VMware:時刻調整

最終更新日時:2014-03-07 19:22:37
VMware

通常、物理マシンでは、CPU のクロックによって時計を管理し、時刻を刻々と刻みます。
これと同じ仕掛けを仮想サーバでも行うわけですが、物理的に CPU を持たないせいなのか、物理マシンと比べて仮想サーバでは時計絡みのトラブルがしばしば起きます。

なお、私の経験上では、時刻が狂ってしまう際にはかなり一気ズレるので、通常の設定であれば、ntpd は誤差が大きすぎて、同期をあきらめてしまいます。

ここでは、VMware を上に Linux を動作させている場合の時刻調整について、メモを記しておきます。

VMware の場合であれば、VMware KB:Linux ゲストの時刻管理のベストプラクティスというページで、各ディストリビューションごとの起動時のカーネルパラメータの一覧が載っているので、ここで該当するパラメータを確認します。

例えば、CentOS5.3 であれば、以下となります。

 divider=10 clocksource=acpi_pm


これを、/boot/grub/grub.conf 等に記述して、再起動を行えば適用されます。


一方、NTP の設定にも注意を払うべきです。
仮想サーバを使うと、通常はマシンを再起動する等の状況でないと起きないような大きな時刻のズレが起こり得ますので、その際に同期をあきらめてしまわないよう、ntpd.conf に以下を設定します。

 tinker panic 0


また、前述のように仮想サーバのローカルクロックはあてにならないので、以下のようなローカルクロックに関する設定は削除します。

 server 127.127.1.0
 fudge 127.127.1.0 stratum 10


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