perlbrew
Perl
Perl は、通常 OS にデフォルトでインストールされており、それをそのまま使用する、もしくは、それをアップデートして使用することになります。
ディレクトリを分けることで、複数の種類の Perl をインストールすることも可能ですが、いちいち PATH や PERL5LIB をそれぞれ意識して使う必要があるので、かなり面倒です。
perlbrew を使うと、複数の Perl を切り替えて使うのが非常に楽になり、$HOME 以下にもインストールできますので、root 権限も不要です。
複数人でサーバ内で Perl プログラムを開発する等では、非常に便利ですね。
インストール方法
主に、http://www.seeds-std.co.jp/seedsblog/611.html を参考にしています(^_^;
curl が使えれば、以下のコマンド一発でインストール可能です。
% curl -kL http://install.perlbrew.pl | bash
デフォルトでは、$HOME/perl5/perlbrew 以下にインストールされるらしいので、これを変更したい場合には、以下のように PERLBREW_ROOT 環境変数に設定することで出来ます。
% setenv PERLBREW_ROOT /project/perl
その他、不明な点があれば、詳細は http://perlbrew.pl/ を参照。
設定
perlbrew コマンドを使うためには、各種環境変数を設定する必要があります。
そのためのスクリプトが $PERLBREW_ROOT/etc 以下に置いてあるので、適宜自分の使っているシェルに従って読み込むように設定します。
csh 系なら、.cshrc 等に、以下を追加します。
source /project/perl/etc/cshrc
Perl をインストール
perlbrew の環境が整ったら、次に、perlbrew 配下で Perl をインストールします。
まずは、現時点でインストール可能な Perl のバージョンを確認します。
% perlbrew available
実行すると、こんな感じにバージョンのリストが表示されます。
perl-5.19.9 perl-5.18.2 perl-5.16.3 perl-5.14.4 perl-5.12.5 perl-5.10.1 perl-5.8.9 perl-5.6.2 perl5.005_04 perl5.004_05 perl5.003_07
Perl の安定バージョンは、5.xx の xx が偶数のものなので、こちらを使った方が無難です。
以下のようにすると、指定したバージョンの Perl を perlbrew 配下でインストール出来ます。
% perlbrew install 5.18.2
以下のように、テストを省略してインストールすることも可能です。
% perlbrew install --notest 5.18.2
以下のコマンドで、perlbrew 配下でインストールしたバージョンが確認できます。
% perlbrew list
この状態では、このバージョンの Perl はインストールしただけなので、これを使うように設定します。
% perlbrew switch 5.18.2
再度 perlbrew list で確認すると、以下のように "*" が頭に付きます。
* perl-5.18.2
念のため which / where コマンドで確認してみると、選択した Perl に PATH が通っていることが確認できます。
% which perl /project/perl/perls/perl-5.18.2/bin/perl
% where perl /project/perl/perls/perl-5.18.2/bin/perl /usr/bin/perl
これで、Perl のインストールは完了となるので、後は必要なモジュールを個別にインストールすることになります。
モジュールのインストールには、cpanmを使うと良いので、詳細はcpanmを参照してください。