Apacheのインストール
Apache
概要
Apache は、1.3系と2系があります。
いずれも、日本 Apache ユーザ会あたりからアーカイブをダウンロードできます。
2系
httpd-2.2.17 の例です。
アーカイブをダウンロードしたら適当なディレクトリに展開します。
% gzip -dc httpd-2.2.17.tar.gz |tar xvf - % cd httpd-2.2.17
次に展開したディレクトリに移り、configure を実行します。
% ./configure --with-mpm=prefork
--with-mpm=prefork
はリクエストをプロセス単位で処理する、つまり1.3系と同様とする指定です。
2系ではスレッドによる処理も出来るので、性能を重視する際にはスレッドでの処理を検討するべきでしょう。
あとは、通常通り。
% make % su # make install
1.3系
apache_1.3.37 の例です。
アーカイブをダウンロードしたら適当なディレクトリに展開します。
% gzip -dc apache_1.3.37.tar.gz | tar xvf - % cd apache_1.3.37
次に展開したディレクトリに移り、configure を実行します。
Apache の configure には数多くのオプションがありますが、ここでは私がよく使用するオプションを紹介します。
% ./configure --enable-module=so \ --enable-rule=SHARED_CORE \ --disable-rule=EXPAT \ --enable-module=most \ --enable-shared=max
--enable-module=most は指定可能なモジュールを全て指定、--enable-module=so は DSO 対応のビルドを行うという指定です。
DSO (Dynamic Shared Object) とはあらかじめ Apache 本体にモジュールを組み込んでおかなくても後から動的にモジュールを追加できる仕組みのことを言います。
DSO を有効にしておかなかった場合には、なんらかのモジュールを追加したい場合には Apache 自体を再コンパイルする必要があります。
従って、DSO は必須ではありませんが、後々拡張する可能性がある場合にはとても便利です。
また、--prefix を指定することによって、Apache のインストールディレクトリを指定することができるので、デフォルトのディレクトリ( /usr/local/apache )にインストールしたくない場合には --prefix で指定します。
configure が正常に完了したら make, make install してインストールは終了です。
% make % su # make install