Postfixのインストール
最終更新日時:2008-10-20 18:34:30
Postfix
Postfix
Postfix のインストール
postfix-2.3.1 の例です。
※postfix-2.5.5でもほぼ同様
コンパイルする前の準備として、BerkeleyDB がインストールされている必要があります。
Postfixの公式サイトからアーカイブを取得し、展開します。
% gzip -dc postfix-2.3.1.tar.gz |tar xvf - % cd postfix-2.3.1
装備させたい機能により様々なオプションがあるのですが、ひとまずノーマルバージョンで問題なければ、単に make すればコンパイルは終了です。
% make
make すると db.h が無いと言われる場合があります。
この場合、make makefiles CCARGS="-DHAS_DB -I/usr/local/BerkeleyDB/include" AUXLIBS="-L/usr/local/BerkeleyDB/lib -ldb" すると良いみたいなことが、ドキュメントに書いてありますが、Linux の場合これでもうまくいきませんので、makedefs の Linux.2*) SYSTYPE=LINUX2 の中に以下のような記述を追加します。
elif [ -f /usr/local/BerkeleyDB/include/db.h ] then CCARGS="$CCARGS -I/usr/local/BerkeleyDB/include"
コンパイルが終了したら root になり postfix 用のユーザーおよびグループを作成します。
% su # useradd postfix -d /nonexistent -s /sbin/nologin # groupadd postdrop
最後に実際にインストールをします。
新規とアップデートとで指定が異なります。
新規インストールの場合
# make install
アップデートの場合
# make upgrade
新規の場合、インタラクティブなインストールとなり以下の項目が聞かれます。
項目 | 設定例 | 概要 |
---|---|---|
install_root | / | 基本的にデフォルトでOK |
tempdir | /home/koumei2/tmp/postfix-2.3.0 | 基本的にデフォルトでOK |
config_directory | /etc/postfix | 設定ファイルを置くディレクトリ |
daemon_directory | /usr/local/libexec/postfix | デーモンを置くディレクトリ |
command_directory | /usr/local/sbin | 管理コマンドを置くディレクトリ |
queue_directory | /var/spool/postfix | Postfix のキューディレクトリ |
sendmail_path | /usr/sbin/sendmail | sendmail を置く path |
newaliases_path | /usr/bin/newaliases | newaliases を置く path |
mailq_path | /usr/bin/mailq | mailq を置く path |
mail_owner | postfix | Postfix のキューの所有者 |
setgid_group | postdrop | キュー関連で使われるグループ |
html_directory | no | HTML ファイルのインストール |
manpage_directory | no | man page のインストール |
readme_directory | no | README ファイル群のインストール |
実行方法
起動
# postfix start
設定再読み込み
# postfix reload
停止
# postfix stop
設定のチェック
# postfix check