rp-pppoe
その他UNIX系
rp-pppoe とは
rp-pppoe は PPPoE 接続をするためのアプリケーションです。
PPPoE は フレッツ ADSL 等、たいていの DSL 系で使われている技術なので、通常 ADSL 接続等をする場合には PPPoE を使用して接続する必要があります。
インストール
rp-pppoe-3.5 の例です。
まず、公式サイトよりアーカイブを取得し、展開します。
% gzip -dc rp-pppoe-3.5.tar.gz | tar xvf - % cd rp-pppoe-3.5
あとは、src ディレクトリに移動し、お決まりのパターン。
% cd src % ./configure % make % su # make install
ちなみに、./go でもOKです。
設定
adsl-setup でインタラクティブに設定が出来ますが、そんなに複雑でもないので、/etc/ppp/pppoe.conf を直接編集した方がいいと思います。
主な設定項目は以下の通り。
設定例 | 説明 |
---|---|
ETH=eth1 | PPPoE で使用するインターフェイスの指定。ここで指定するインターフェイスは起動時に自動的にアクティブにしないようにする |
USER=koumei2@xxx.xxx.xxx | プロバイダに接続する際のアカウント名。 |
DEFAULTROUTE=yes | PPPoE 接続したインターフェイスを defaultroute にするかしないか。通常は yes |
次に、認証情報を設定します。
認証情報は /etc/ppp/pap-secrets と /etc/ppp/chap-secrets に設定します。
どちらが使われるのかはプロバイダによります。
書き方は例えばこんな感じ。
koumei2@xxx.xxx.xx1 * passpass * koumei2@xxx.xxx.xx2 * passpass *
実行方法
以下のようにして接続を開始します。
# adsl-start
接続を切断する時には以下となります。
# adsl-stop
複数セッションについて
2002/10 現在、フレッツ ADSL では1回線で2セッション使用することが出来ます。
これの意味するところは、例えばプロバイダを2つ契約してそれぞれ PPPoE 接続すると、同時に2つのプロバイダを使用することが物理的には可能ということです。
あとはソフト側で複数セッションに対応すればOKなのですが、rp-pppoe を使えば簡単に複数セッションを使用することが可能です。
しかも、NIC は1枚だけでOKだし、alias とかでインターフェイスを複数作る必要もありません。
まず、1つめのセッションですが、これは普通に adsl-start するだけでOKです。
次に2つ目ですが、pppoe.conf を適当なファイル名でコピーします(例えば pppoe2.conf とか)。
ただし、adsl-start 実行時に自動的に作成されるファイルがファイル名をキーにして作られるので、ファイル名自体を違うもの(ディレクトリを変えて pppoe.conf という名前にするのはダメ)にする必要があります。
pppoe2.conf の方を2つめのプロバイダ用(ユーザ名とか)に設定し、以下のコマンドで PPPoE 接続をします。
# adsl-start pppoe2.conf
実行後に ppp1 という仮想インターフェイスが出来ていると思います。
後は、適宜ルーティング情報を設定すれば、2つの接続を同時に使うことが可能となります。