inn

最終更新日時:2007-10-10 18:39:00
その他UNIX系

inn とは


いわゆるネットニュースのサーバです。
今となってはもはやネットニュースは廃れ気味のような気がしないでもないですが、諸事情により使用することになったので一応メモ。
ちょっとイレギュラーな使用方法をしているので、かなり適当です。

インストール


まず、inn のアーカイブを用意します。
ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/network/isc/inn/等の FTP サイトにあります。
以下、2.4.1 で行った例です。

まずはじめに news 用のユーザ、グループを作成します。

 # useradd news -d /usr/local/news
 # chmod 755 /usr/local/news


以降、スーパーユーザ権限以外の作業はnewsユーザにより行います。

入手したアーカイブを解凍し、コンパイルします。

 % gzip -dc inn-2.4.1.tar.gz | tar xvf -
 % cd inn-2.4.1
 % ./configure
 % make
 % su
 # make install


/usr/local/news/etc 以下に設定ファイルがインストールされたことを確認し、以下の修正および追加を行います。

control.ctl

 newgroup:*:*:doit
 rmgroup:*:*:doit


inn.conf

 organization: ????
 ※任意の文字列
 domain:       lightly.plala.jp
 pgpverify:              false
 storeonxref:            false
 moderatormailer:        %s@moderators.isc.org


innfeed.conf

 close-period:                 3600
 max-queue-size:              25


newsfeed.conf

 #controlchan!\
 #       :!*,control,control.*,!control.cancel\
 #       :Tc,Wnsm:/usr/local/news/bin/controlchan


readers.conf

 auth "lightly.plala.jp" {
     hosts: "localhost, 127.0.0.1, 10.10.0.0/16,  *.lightly.plala.jp, stdin"
            ※接続先を指定
     default: ""
     default-domain: "lightly.plala.jp"
 }


 access "all" {
     users: "*@lightly.plala.jp"
     newsgroups: "*"
     access: RPN
 }


storage.conf

 method timecaf {
     newsgroups: *
     class: 4
 }


設定が完了後、historyデータベースを作成します。
初期の状態であれば空ファイルを作成、既存のものが存在する場合には既存の環境のhistoryファイルをコピーし、その後でmakedbzコマンドを実行します。

 % cd /usr/local/news/db
 % touch history
 % /usr/local/news/bin/makedbz -i


作成されたファイルをリネームします。

 % mv history.n.dir history.dir
 % mv history.n.hash history.hash
 % mv history.n.index history.index


必要があればパーミッションの設定を行います。

 % cd /usr/local/news/etc
 % chmod 640 control.ctl expire.ctl nntpsend.ctl readers.conf


全ての設定が完了したらinncheckで設定状態のチェックを行う。
不正な設定があれば警告が表示される。

 % /usr/local/news/bin/inncheck


実行


以下のコマンドによりnewsサーバを実行します。

 % /usr/local/news/bin/rc.news


正常に起動が完了すると、inndがデーモンとして起動され、さらにinnwatchも起動されます。

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