Fetchmail

最終更新日時:2007-03-01 17:53:34
メール関連

Fetchmail


Fetchmailは外部のメールサーバからpopやimapを使用してメールを取得するアプリケーションです。
取得したメールはそのままローカルのMTAに転送することができます。

インストール


fetchmail-5.9.5 の例です。
Fetchmailの配布サイトからアーカイブを取得し、展開します。

 % gzip -dc fetchmail-5.9.5.tar.gz | tar xvf -
 % cd fetchmail-5.9.5


あとはお決まりの手順です。

 % ./configure
 % make
 % su
 # make install


設定


Fetchmailの設定ファイルは$HOME/.fetchmailrcです。
設定例:

 set daemon 180
 defaults
 protocol pop3
 # keep
 no mimedecode
 
 poll pop.koumei2.com
 user "koumei2"


"set daemon 180"は 180 秒ごとにチェックをするという指定です。
その下の"defaults"以下でデフォルトの設定を行っていて、"poll"以下で対象となるメールサーバごとの設定を記述します。
poll はいくつでも追加することができ、もし一時的にそのメールサーバのメールをチェックしたくなければ、poll の代わりに"skip"を使えばそのメールサーバの設定は無効となります。

以下、設定内容の簡単な解説。
・"protocol pop3"はメール受信プロトコルを pop3 で行う設定です。
・"keep"はメール受信の際にメールサーバ側のスプールからメールを削除しない(受信メールを残す)設定です。
・"no mimedecode"は MIME でエンコードされたものは fetchmail でデコードせず、そのままにしておく設定です。fetchmail でデコードするより、日本語対応のメーラーや nkf あたりでデコードする方が確実なようです。
・"user username"はユーザー名の設定です。
パスワードも設定できますがファイルに書いてしまうのはちょっと気持ち悪いので私は設定していません。
パスワードを設定していない場合には、fetchmail 起動時にパスワードの入力が促されますので、そこで入力します。

作成したら.fetchmailrc のパーミッションを 600 にしておきます。

使用方法


起動は fetchmail, 終了は fetchmail -q で行えます。

お問い合わせは 掲示板 にて。