GUIの導入

最終更新日時:2008-04-07 21:20:35
自宅サーバへの道

はっきり言って、いわゆるサーバ目的なマシンにはGUIは必要ありません。
実際、会社の私のサーバ目的のマシンからはGUI関連のファイルはわざわざ全て削除したくらいですし。
なので、本当にサーバ目的しか興味ない人にはGUIは不要です。
むしろ、削除することをおすすめします(笑)
ただ、私自身も自宅の Linux マシンはサーバ目的で組み立てたわけですし、実際サーバ目的で現在も使用しているのですが、可能であれば Linux 上でメールの読み書きもしたいし、Webも見たい、つまりデスクトップ環境もLinuxマシンにしたいわけです。
そうしない理由は、はなはだ残念なことながら、やはりデスクトップ環境としては WindowsもしくはMacの方が Linux よりも使い勝手がいいからなのですが。。。
とはいえ、最近では Linux でのデスクトップ環境もけっこう整備されてきた感がありますので、ちょっと使ってみようと思ってデスクトップ環境も入れてみようと思いました。
※現在はLinuxではデスクトップ環境を使っていません。やはりイマイチ。。。

さて、Linux でデスクトップ環境ですが、通常はほとんどのディストリビューションに含まれていますので、自動的に使えるようになっているはずです。
ここでは一からインストールすることを想定して書きますが、デフォルトのものでも基本的には十分だと思います。

XFree86


デスクトップ環境を使えるようにするには、まずGUIの基本部品とも言える X Window System(通称Xと呼ばれる)というものをインストールします。
商用のX Window System もありますが、オープンソースな XFree86 で十分だと思いますのでXFree86をインストールします。
XFree86 のインストールには bison, flex という構文解析の基本ツールやら何やらけっこういろいろ必要なので、それらがもしインストールされていない場合にはこれらをまずインストールしてから行ないます。
ちなみに、XFree86 は当時公開されたばかりの XFree86-4.2.0 をインストールしてみました。
i815 内蔵の VGA でも 1280x1024 の解像度で 24 ビットカラーのモードで表示可能です。

XFree86がインストールできれば、いわゆるGUIを使う下地ができたことになります。

3Dライブラリ


XFree86 はGUIの基本部品にすぎませんので、通常はこれの上流に相当するライブラリ群をインストールすることになります。
X上で動作するアプリケーションには例えばスクロールバーを持つようなアプリケーションも多数あるわけですが、それらはたいてい Athena widget と呼ばれる部品を使っていることが多いようです。
Athena widget は Xaw ライブラリとして提供されています。
ところが、Xaw はかなり基本的な Widget Set なのであまり見栄えがよくありません。
ということで、Xaw をパワーアップさせた Xaw3dをインストールしました。

ターミナルのインストール


GUI を使える環境になったからといって Windows のように全て GUI でやるのもなかなか不便です。
UNIX の文化としてコマンドを打ってプログラムを実行するというのは基本なので、やはりターミナルがあった方が便利でしょう。
XFree86ではxtermというターミナルが標準で付いてますが、これは日本語に対応していません。
そこで、日本語対応のターミナルをインストールすることにします。
最近では色々あるようですが、やはり定番ということで kterm を入れました。
そして、せっかくなのでこの前入れた Xaw3d に対応させて kterm をビルドしました。

これでなんとか Linux 上での作業もコンソール画面だけ使う状態ではなくなったので、かなりマシになったんじゃないでしょうか。

ウインドウマネージャー


Xを使って GUI 環境を使う場合には必ずといっていいほどウインドウマネージャーというものを使用します。
ウインドウマネージャーを使うと、ウインドウのタイトルバーやオプションメニュー等を使うことができ、それらをカスタマイズすることによって Window System を使いやすくすることができます。
ウインドウのタイトルバーが無かったりするとウインドウの移動すらできないわけで、ウインドウマネージャーは必須といってよいでしょう。
XFree86 には twm というウインドウマネージャーが標準で付いていて、何も設定しなければこれがおそらく使われるはずです。
しかし、twm は機能が貧弱なので、通常はもっと高機能なウインドウマネージャーをインストールします。
私がインストールしたのは、sawfish というウインドウマネージャーです。
sawfish の特徴としては、軽くてシンプルだということが挙げられます。
そして、GNOME との親和性がいいらしいということが個人的にはポイントが高かったです。
この後に GNOME 環境をインストールしようと思っているので。。。

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