qmail:CNAME_lookup_failed_temporarily

最終更新日時:2009-09-03 00:00:00
djb関連

概要


qmailのremote配送時に、CNAME_lookup_failed_temporarily という理由で配送に失敗することがあります。
上記のメッセージの単純な意味としては、CNAMEの正引きに失敗したという意味になり、たいていの場合には /etc/resolv.conf 等の設定ミスにより、実際にDNSが引けない状態になっていることが多いです。

しかし、DNSが正常に引けているにも関わらず、qmailからだけはDNSが引けないという現象が起きることがあります。

qmailのDNS応答


歴史的に DNS 応答は 512byteに制限されてきたらしいです。
しかし、最近ではGoogle Apps用の設定のように少々複雑な設定をすることにより、MXの応答として512byte以上の応答を返すことがあります。
qmailでは512byte以上のDNS応答はエラーとする仕様になっているようで、512byte以上の応答となるMXは正しく名前解決することができません。

解決策


djbdnsに含まれるdnscacheを用意し、qmailからはdnscacheをDNSサーバとして参照させるようにします。
dnscacheはその上位のDNSサーバの結果をそのままクライアントに返すわけではなく、必要最小限のコンパクトにした形で返します。
従って、もともと512byte以上であった応答も512byte以下にして返してきますので、qmailからは正常に名前解決することが可能となります。

詳細はhttp://ya.maya.st/mail/lwq.html#dns-patchesをどうぞ(/_\;)

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