OpenManage Server Administrator
Linux系
概要
OpenManage Server Administrator(以降、OMSA と略す)は、DELLが提供しているDELLサーバを管理するためのツールです。
このツールでDELLサーバのハードウェア状態をトータル的に管理することができるので非常に便利です。
DELLサーバを使用する際には必須のツールと言っても過言ではありません。
CentOSで使う
OMSAは非常に便利なツールなのですが、これまではCentOSではサポートされませんでした。
※裏技的に使う方法はあるが、動作保証は一切なし。
ところが、CentOS5.xになって以降は、ある程度サーバの型式に制限はあるもののOMSAの動作もサポートされるようになりましたので、CentOS上でOMSAを稼働させることが簡単に可能となりました。
詳細はRepository/OMSAに書かれていますが、簡単な使用例をここでは紹介します。
インストール手順
以下のようにしてインストールスクリプトを返す URL を指定し、実行します。
※慎重な人は、一度スクリプトを保存して確認した方がよいでしょう
# wget http://linux.dell.com/repo/hardware/latest/bootstrap.cgi | bash
OMSA パッケージをインストールします。
# yum install srvadmin-all
これで、/opt/dell/srvadmin 以下に OMSA がインストールされます。
実行
以下のようにして、OMSA のサービスが実行されます。
# /opt/dell/srvadmin/sbin/srvadmin-services.sh start
トラブルシュート
私が遭遇した例として、以下のような現象があったので念のためメモしておきます。
現象:
インストールは見た目正常に完了し、srvadmin-services.shも正常に実行されたように見える。
そして、OMSA Webも正常に表示可能。
しかし、omreportを実行しても有意な結果が返ってこない。
上記の原因は結局分からなかったので、一度アンインストールして再度インストールし直しました。
ちなみにアンインストールは以下。
# /opt/dell/srvadmin/sbin/srvadmin-uninstall.sh
再インストール時も最初のインストール時と見た目は変わらず。
しかし、コマンドを実行してみると、以下のようなエラーが発生。
/opt/dell/srvadmin/sbin/omcliproxy: error while loading shared libraries: libdsupt.so.1: cannot open shared object file: No such file or directory
そこで/etc/ld.so.confを確認してみると、以下の行がコメントとなっていたので、コメントを外して有効に。
include ld.so.conf.d/*.conf
そして、ldconfig を実行
# ldconfig
すると、なぜかomreport等で正常に情報が返ってくるようになりました。。。
OS起動時
OMSAをインストールすると /etc/init.d 以下にファイルが作成され、起動時に OMSA が実行されるようになるようです。
しかし、この起動時の実行設定が中途半端なようで、一部 OMSA コマンドが正常に実行できません。
従って、再起動時には、上記コマンドを再度実行するようにした方が無難なようです。
設定
OMSA WebのListenアドレス等の設定変更は以下のファイルを編集することで行えます。
/opt/dell/srvadmin/etc/openmanage/iws/config/iws.ini