ClamAVをdaemontools配下で動かす
概要
ClamAV の clamd をデーモンとして稼働させず、daemontools 配下として動作させる方法を紹介します。
ここで記述している方法がベストというわけではなく、あくまでも一例です。
ここで紹介している設定により、clamd が何らかの原因でダウンしたとしても、daemontools により自動的に起動し直されますので、ダウンタイムが最小限で済みます。
なお、clamd がフリーズ状態となる、もしくは、ウイルスチェック機能が正常に機能していない、といったプロセス自体が生きている場合には回復しませんので、clamd 自体の監視は別途設定しておくことをおすすめします。
設定方法
まず、適当に clamd の daemontools 用のディレクトリを作成します。
# mkdir /project/clamd
起動ファイル run を以下のように作成します。
#!/bin/sh exec /usr/local/sbin/clamd
なお、clamd のログは clamd 自体の設定で出力させるようにするので、daemontools 側ではログの設定は行いません。
あとは、これらを daemontools に認識させればOKです。
# chmod 755 /project/clamd/run # ln -s /project/clamd /service/clamd
念のため稼働状況を確認します。
# svstat /service/clamd