LinuxマシンのADSL接続
自宅サーバへの道
回線が正常に使えることを確認できたら、いよいよサーバの設定です。
NTTの接続ツールにはLinux用のものもあったので私は最初はこれをインストールしました。
インストールと言っても、ファイルを手動でコピーしただけですが。
この NTT の接続ツールは pppd がインストールされている必要があるので、インストールされていない場合には pppd を先にインストールします。
pppd は pppのパッケージに含まれています。
ファイルをコピーした後、/etc/ppp/chap-secrets と /etc/ppp/pap-secrets に設定を書き込み、/usr/local/bin/start-pppoe にユーザー名を設定し、 start-pppoe を起動。
しかし、繋がりません(/o\)
status-pppoe で ADSL 接続のステータスが出るのですが、これが /var/log/message をほとんどそのまま出してるだけという非常に使えないもの(-_-#
しかも、このログを見てもエラーの原因がよく分からん。
こっちは pppd の仕様みたいですが。
結局、いろいろ調べてみた結果、単純に chap-secrets と pap-secretes での書き方が間違っていたことが判明。
koumei2@xxx.xxx.xxx * passpass *
と書かなくてはいけないところを、
username koumei2@xxx.xxx.xxx password passpass
と書いていたのでした(/o\)
でも、NTT の説明書を見たらこう書いちゃう人いっぱいいると思うんだけど・・・
rp-pppoe
NTTの接続ツールでも設定を修正したらちゃんと繋がったのですが、なんとなく納得いかないので NTT の接続ツールを捨てて rp-pppoe を使ってみました。
rp-pppoe も基本的な使い方はあまり NTT の接続ツールと変わりません。
が、なぜか rp-pppoe にしてから調子良くなったので、こちらを使うことにしました。
接続の確認
正常に ADSL 接続ができてインターネットに繋がるかどうか確認をします。
例えば、以下のように ping してみましょう。
※ IP アドレスは必ず存在しているものを指定する。プロバイダのメールサーバとか。
% ping 216.115.102.82
ちゃんと応答が返ってきていれば正常にインターネットに接続できています。
ちなみに、ping コマンドは通常 OS インストール時に一緒にインストールされますが、万が一入っていない場合には、iputils パッケージに入っていますのでインストールしておきます。
しかし、これだけでは IP 指定による接続なので、Web を見たりするにはまだ不足しています。
次に、以下のように FQDN にて ping してみます。
% ping www.yahoo.co.jp
もしくは、以下のように DNS の正引きをしてみます。
% nslookup www.yahoo.co.jp
今度はどうでしょうか?
タイムアウトしてしまう場合には、DNS の解決ができていない可能性が高いので、resolv.conf の設定を行う必要があります。
DNS を解決するためには /etc/resolv.conf を以下のように設定します。
nameserver xxx.xxx.xxx.xx1 # xxx.xxx.xxx.xx1 はプロバイダのDNSサーバのIPアドレス nameserver xxx.xxx.xxx.xx2 # xxx.xxx.xxx.xx2 はプロバイダのセカンダリDNSサーバのIPアドレス(こっちは無くてもOK)
これで DNS が解決できるはずなので、再度 pingやnslookupして確認します。
これできちんと応答があれば、インターネット接続に必要な基本的な設定は完了となりますので、/etc/rc.local 等に以下を追加して起動時に自動的にADSL接続するように設定しておきます。
/usr/local/bin/adsl-start