LinuxマシンのADSL接続

最終更新日時:2007-03-12 18:00:14
自宅サーバへの道

回線が正常に使えることを確認できたら、いよいよサーバの設定です。

NTTの接続ツールにはLinux用のものもあったので私は最初はこれをインストールしました。
インストールと言っても、ファイルを手動でコピーしただけですが。
この NTT の接続ツールは pppd がインストールされている必要があるので、インストールされていない場合には pppd を先にインストールします。
pppd は pppのパッケージに含まれています。
ファイルをコピーした後、/etc/ppp/chap-secrets と /etc/ppp/pap-secrets に設定を書き込み、/usr/local/bin/start-pppoe にユーザー名を設定し、 start-pppoe を起動。
しかし、繋がりません(/o\)
status-pppoe で ADSL 接続のステータスが出るのですが、これが /var/log/message をほとんどそのまま出してるだけという非常に使えないもの(-_-#
しかも、このログを見てもエラーの原因がよく分からん。
こっちは pppd の仕様みたいですが。
結局、いろいろ調べてみた結果、単純に chap-secrets と pap-secretes での書き方が間違っていたことが判明。

 koumei2@xxx.xxx.xxx       *        passpass       * 


と書かなくてはいけないところを、

 username  koumei2@xxx.xxx.xxx     password   passpass


と書いていたのでした(/o\)
でも、NTT の説明書を見たらこう書いちゃう人いっぱいいると思うんだけど・・・

rp-pppoe

NTTの接続ツールでも設定を修正したらちゃんと繋がったのですが、なんとなく納得いかないので NTT の接続ツールを捨てて rp-pppoe を使ってみました。
rp-pppoe も基本的な使い方はあまり NTT の接続ツールと変わりません。
が、なぜか rp-pppoe にしてから調子良くなったので、こちらを使うことにしました。

接続の確認


正常に ADSL 接続ができてインターネットに繋がるかどうか確認をします。
例えば、以下のように ping してみましょう。
※ IP アドレスは必ず存在しているものを指定する。プロバイダのメールサーバとか。

 % ping 216.115.102.82 


ちゃんと応答が返ってきていれば正常にインターネットに接続できています。
ちなみに、ping コマンドは通常 OS インストール時に一緒にインストールされますが、万が一入っていない場合には、iputils パッケージに入っていますのでインストールしておきます。

しかし、これだけでは IP 指定による接続なので、Web を見たりするにはまだ不足しています。
次に、以下のように FQDN にて ping してみます。

 % ping www.yahoo.co.jp


もしくは、以下のように DNS の正引きをしてみます。

 % nslookup www.yahoo.co.jp


今度はどうでしょうか?
タイムアウトしてしまう場合には、DNS の解決ができていない可能性が高いので、resolv.conf の設定を行う必要があります。

DNS を解決するためには /etc/resolv.conf を以下のように設定します。

 nameserver xxx.xxx.xxx.xx1    # xxx.xxx.xxx.xx1 はプロバイダのDNSサーバのIPアドレス
 nameserver xxx.xxx.xxx.xx2    # xxx.xxx.xxx.xx2 はプロバイダのセカンダリDNSサーバのIPアドレス(こっちは無くてもOK)


これで DNS が解決できるはずなので、再度 pingやnslookupして確認します。
これできちんと応答があれば、インターネット接続に必要な基本的な設定は完了となりますので、/etc/rc.local 等に以下を追加して起動時に自動的にADSL接続するように設定しておきます。

 /usr/local/bin/adsl-start


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