流星の絆

最終更新日時:2011-05-16 17:56:22
東野圭吾




あらすじ:

深夜に流星を見に行った三兄妹。
家に戻ってみると、両親が惨殺されていた。
成長した三兄妹はそれぞれの特長を生かし、合法ではないものの力を合わせて生計を立てるようになる。
一方、両親を殺した犯人は見つからず、有効な情報もないまま時効を迎えようとしていた。

三兄妹が違法家業から足を洗おうとした最後のターゲット、そこで三兄妹は両親を殺した犯人と思われる情報をつかむ。
彼らはこれまでの違法家業で培った技を駆使し、情報を集める。
彼らは真相に辿り着けるのか。。。。

感想:

さすがに東野圭吾。
舞台設定や細かい伏線が張り巡らされ、非常におもしろいです。
小気味よい展開でサクサク読み進めるので、一気に読破しました。
しかし、最後のオチはちょっといただけない。
はっきり言って予想の範囲内であったのと、それに加えて予想の範囲内であるのであれば、納得のいくオチであって欲しかった。
つじつまはあっているものの、そんなオチだったのかよ、、、といった感は否めません。

「兄貴、妹(あいつ)は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」
14年後――彼らが仕掛けた復讐計画の最大の誤算は、妹の恋心だった。


という裏表紙?の文句。
これがどれだけすごい意味があるのかと期待していたのだが、はっきり言って大した誤算でも何でもない。
ちょっとピンぼけとも思えます。

また、

「張り巡らされた伏線、驚きの真相、涙がとまらないラスト」


という帯の文句。
確かに伏線は張り巡らされているが、真相は驚きじゃないし、ラストも正直感動する類のレベルじゃないな~というのが素直な感想。
もちろん涙なんて出ませんwww
そういった意味では、作品自体は素晴らしいしおもしろいのだが、オチがいまいちで画竜点睛を欠いたか、、、という感じですな。
惜しいです。

そういえばテレビドラマ化されているらしいですが、確かにドラマには向いていますね。
息もつかせぬ展開だし、各キャラの個性がたっているので、まさにテレビ向き(^_^;
最初からドラマを念頭に置いた作品と考えれば納得がいくかも。
しかし、それでもオチがな~(^_^;

**以下ネタバレ有り**

オチについてはいまいちなのだが、犯人だと思われた戸神政行が覆す場面はなかなか素晴らしい。
一瞬、え?と思ったし(^_^;
しかし、それなら最初から言えばいいじゃん、、、という気もするし、だいたい証拠を持っていて隠していたのだから何らかの罪に問われるでしょ。
普通、そんなの隠しているかな~という気もする(笑)
そして、その後の功一の行動が意味不明。
なぜ、そこで暴露せず、柏原と2人きりで話すことにしたのか。
やっぱり、最後のオチはいまいちだな~(笑)

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