dhcp_dns

最終更新日時:2011-07-11 17:32:16
djbdns DHCP

概要


dhcp_dns(正式名称は不明)は、djbdnsとdhcpdを連携するツールです。
連携することにより、dhcpdで払い出したIPアドレスとマシン名を元に、動的にDNSを設定することが可能になります。
最近では、LAN内でDHCPを使うことが多くなってきているので、dhcp_dnsを使うことによりLAN内でDNSを使うことが可能となります。

インストール


dhcp_dnsは、djbdns(tinydns,dnscache)とdhcpdが稼働していることを前提にしていますので、これらをあらかじめインストールしておきます。

以下、dhcp_dns-1.1.0の例です。

配布サイトからアーカイブをダウンロードし、展開します。

 % gzip -dc dhcp_dns-1.1.0.tgz | tar xvf -
 % cd dhcp_dns-1.1.0


makefile を編集します。

項目概要
PREFIXdjb_update.plがインストールされるディレクトリ。直下にbin/ディレクトリが必要
DOMAIN登録するドメイン
TINYDNSPATHtinydnsをインストールしたディレクトリ。これを元に設定ファイルを更新する
DNSCACHEPATHdnscacheをインストールしたディレクトリ。実際には再起動する時だけ使っている模様
LEASEFILEdhcpdが出力するdhcpd.leasesファイルのパス


以下は、編集例です。

 PREFIX = /project/dhcp_dns
 DOMAIN = mydomain
 TINYDNSPATH = /var/tinydns
 DNSCACHEPATH = /var/dnscache
 LEASEFILE = /var/db/dhcpd.leases


make installします。

 # make install


設定


tinydnsのdataファイルがあるディレクトリに、static.mydomain(static.+設定したいドメイン名)というファイルを作成します。
このファイルに、静的に設定したいDNS情報を記述します。
例えばこんな感じ。

 .mydomain:127.0.0.1:a:259200
 =express.mydomain:192.168.0.11:86400
 .0.168.192.in-addr.arpa:127.0.0.1:a:259200


実行


djb_update.plを実行することで、dhcpd.leasesを参照して、動的にDNS情報を設定し、有効にします。
ただ単にdjb_update.plを実行するだけでも良いのですが、djb_update.plはデーモンではないので、daemontoolsを使うのがおすすめです。

お問い合わせは 掲示板 にて。