DHCP
最終更新日時:2011-07-07 00:00:00
その他UNIX系
その他UNIX系
DHCP とは
DHCP はクライアントマシンのネットワーク設定を起動時に自動的に行うことを可能にします。
DHCP を使うには、サーバ側で dhcpd を起動しておき、クライアント側で DHCP を使用するよう設定を行います。
特に持ち運びするノート PC は DHCP 対応にしておくと便利だと思います。
インストール
dhcp-3.0.3 の例です。
ISC の DHCP 配布サイトよりアーカイブを取得し、展開します。
% gzip -dc dhcp-3.0.3.tar.gz | tar xvf - % cd dhcp-3.0.3
あとは、おきまりの手順。
% ./configure % make % su # make install
設定
設定は、/etc/dhcpd.conf にて行います。
例えばこんな感じ。
default-lease-time 86400; max-lease-time 86400; option subnet-mask 255.255.255.0; option broadcast-address 192.168.0.255; option routers 192.168.0.1; option domain-name "test.com"; option domain-name-servers 192.168.0.1; ddns-update-style none; subnet 192.168.0.0 netmask 255.255.255.0 { range 192.168.0.21; range 192.168.0.201 192.168.0.220; }
IPアドレス貸し出し期限について
default-lease-timeで貸出期限を、max-lease-timeで最大貸出期限を設定できます。
いずれも秒単位です。
基本的には、貸出期限を超えるとIPアドレスは解放します。
ただし、クライアントから DHCP 要求が来た場合には期限を延長します。
しかしながら、クライアントから DHCP 要求が来た場合でも、最大貸出期限を越えたものについてはIPアドレスを解放します。
貸出期限を長く設定するメリットは、動的に割り当てられたIPの生存期間が長いので、IPの変更が行われにくいこととなります。
固定IPに近い使い方が可能になります。
逆にデメリットは、不特定多数のDHCPクライアントがあるような環境では、貸出期限がなかなか来ないので、その間にIP割り当てが飽和してしまう危険性があることです。
従って、貸出期限については環境によって最適な設定は大きく左右されることが予想されます。
起動
dhcpdを起動するには単に以下のように実行するだけです。
# /usr/sbin/dhcpd