浜岡原発停止要請

2011-05-10

ちょっと前の話だが、菅直人が浜岡原発の停止を要請。
これはどうやら閣僚や民主党幹部との話し合いもなく、超法規的な措置だった模様。
87%とかそういう数字は非常にうさんくさいし、実際に停止させた理由は実は定かではないような気がするが、とにかく要請したことは大きく評価したい。
3.11の大地震以来、かなりの規模の余震が多発してる昨今、静岡で大地震が起きる可能性は通常よりも相当高まっていると見るべきだろう。
その直下型の地震の危険性が非常に高い地域にある浜岡原発は、どうしても止めなければならない。
そりゃ、起きない可能性だってあるし、どちらかといえばすぐには起きない可能性の方が高いとは思うのだが、起きたらシャレにならん。
今度は首都圏に近いし、風向き的にもヤバイ。
首都圏は崩壊し、日本は壊滅する。。。
死者もどのくらい出るのか検討もつかん。
こんなリスクをかかえて勝負に出るくらいなら節電するだろ。
特に浜岡原発だけ止めるのであれば、日本中で節電すれば全然たいした話ではないはず。

はっきり言ってやっと止めるという話になったか、、、、という感じだが、それでも間に合ってよかった。
菅直人は素晴らしい仕事をしたな。
結局、この件を見ても、民主党はダメダメなのだが、菅直人はわりとまともなような気がする。
なかなか難しいものですな。

asahi.com(朝日新聞社):浜岡原発の全原子炉停止へ 首相の要請受け入れ - 政治

 菅直人首相は6日、東海地震の想定震源域である静岡県御前崎市にある中部電力の浜岡原子力発電所について、定期検査中の3号機や稼働中の4、5号機も含めてすべての原子炉を停止するよう中部電に要請した。中部電は受け入れる方向。停止期間は、中部電が2~3年後の完成を目指す防潮堤新設までとなる見通しだ。

 中部電は近く役員会を開き、要請に対する対応を決める方針。首相には法律上、原発の運転停止を指示する権限がない。原発を停止すれば、不利益を被ったとして株主から訴えられる可能性もある。ただ、中部電幹部は6日夜、「(政府の)要請とはいえ、命令に近い重みを持っている」と述べ、すべての原子炉を停止させる方向で調整していることを明かした。

 首相の政治判断で稼働中の原発が止まれば、初めてのことだ。

 要請は海江田万里経済産業相を通じ中部電に伝えた。首相は6日夜、首相官邸での記者会見で停止要請を明らかにし、「国民の安全と安心を考えてのこと。浜岡原発で重大な事故が発生した場合、日本社会全体におよぶ甚大な影響を併せて考慮した」と強調した。

 首相は停止要請の理由に東海地震を挙げ、「30年以内にマグニチュード(M)8程度の地震が発生する可能性が87%という数字も示されている」と説明。特有の事情があるとの認識を示し、浜岡以外の原発への対応には言及しなかった。

 停止期間については「防潮堤の設置など中長期の対策が完成するまでの間」とした。中部電は海岸沿いの高さ10メートル以上の砂丘と原発の間に、津波対策として高さ15メートル以上の防潮堤を新設する予定だ。

 首相は、停止要請までの経緯について「先の震災とそれに伴う原子力事故に直面し、私自身、浜岡原発の安全性について様々な意見を聞いてきた」と説明。今後の中部電管内の電力不足対策について「需給バランスに大きな支障が生じないよう政府として最大限の対策を講じていく」と語った。

 中部電は、すべての原子炉を停止させた場合、電力不足に陥る可能性があるため、東京電力への電力融通は「やめることになる」(中部電幹部)という。

 政権が原発停止要請に踏み切った背景には、東京電力福島第一原発の事故を契機に国民世論に浜岡原発への危惧が高まっていることなどがある。川勝平太静岡県知事ら地元自治体の首長も、新たな安全基準を満たさない段階での浜岡原発の稼働に難色を示している。


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