ゴールデンボーイ

2006-10-09

「ショーシャンクの空に」の原作ということで、
スティーヴン キング作のゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編を購入して読んでみた。
この本は、その名の通り「ゴールデンボーイ」という作品と、「刑務所のリタヘイワース」の2作からなる。
「刑務所のリタヘイワース」の方がショーシャンクの原作。
まずはゴールデンボーイから読んだ。
結論から言うと、Webで見る限りではかなりの大絶賛だったのだが、個人的にはそれほどでもない。
確かに読みやすいのでサクサク読めるのだが、面白かったかというと微妙。。。
正直なところ何が言いたかったのか理解不能。
単に壊れていく課程を示したかったのか。
でも、この少年、最初から壊れていたような気がするんだが。
この作品を読んで思い浮かんだのは、「天才とバカは紙一重」
ま、面白いかどうかは別として、読後感があまり良くない。
こういうのはあまり好きじゃないな。

かたや刑務所のリタヘイワース。
こちらは面白い。
だが、正直言って映画の方が全然面白い。
映画の方は絶対ネタを知らない方が楽しめるはずなので、本を後から読んで良かったとホントに思った。
まだ両方とも見てない人は、ぜひ映画の方から見るべし。
ただ、ネット上でも書かれていたけど、最後の場面は小説の方が良かったかも。
映画ではいわゆるハッピーエンドをわかりやすく完結させていたが(あえてボカして書いてみる(^_^;)、本のように少し想像に任せる部分があった方がより良かったような気がする。
本作を通して重要なキーとなる「希望」というのは個々人によって少しずつ違ってくるだろうし、そういう意味でも含みのある終わり方でもよかったかな、と。
ただ、それだとスッキリしないという人もいるだろうし、映画の方はこれはこれで良いような気もする。
ま、とりあえず本、映画ともおすすめである作品であることは間違いない。

ということで、結論。
この本読むなら絶対ゴールデンボーイを読んだ後に刑務所のリタヘイワースを読むべき。
さもないとしばらくイヤ~な気分になるかも。





2006
9